逆流性食道炎に良いとされている飲み物6 麦茶

逆流性食道炎を食事で改善胸やけ・呑酸を放置しない!35歳からの食生活改善法

逆流性食道炎に良いとされる飲み物を
徹底比較

本当に麦茶は逆流性食道炎の治療中に飲んでもOKなのか

お茶は、逆流性食道炎の症状を悪化させる可能性があるとして、飲むのを避けた方が良い飲み物としてあげられています。しかし、お茶でも麦茶はむしろ逆で、逆流性食道炎の治療中でも飲んで大丈夫な飲み物としてあげられています。麦茶も同じお茶の部類になるのに、なぜこのような違いがあるのか、その理由について検証していってみましょう。

麦茶がよいとされる理由

麦茶はお茶の分類に入る飲み物ですが、ハトムギが原材料であり、茶葉ではないため、カフェインを含んでいません。カフェインは胃酸の分泌を促進させるため、逆流性食道炎には天敵とも言えます。そのカフェインが含まれていない、というのが麦茶が良いとされる一番の理由となります。その他にも、以下のような効能があるとされています。

  • 血流の改善
    麦茶には、ピラジンとGABAという成分が含まれています。ピラジンには血液の流動性を改善させる作用が、GABAには血圧降下の作用があるとされています。
  • 抗酸化作用
    麦茶には、活性酸素を除去する作用があり、生活習慣病の予防にも高い効果が期待できます。
  • 胃粘膜の保護
    麦茶には胃酸を中和させる作用はありませんが、胃の粘膜を保護する作用もあります。そのため、胃酸が過剰に分泌し胃酸過多となっている人にとって、麦茶は最も適した飲み物と言えます。

麦茶の注意点

ノンカフェインでミネラル分の多い麦茶は、大人から赤ちゃんまで安心して飲める飲み物として知られています。しかし、そんな麦茶にも、注意しなければならない点というものがあります。

  • 体を冷やしやすい
    麦茶は夏の飲み物というイメージ通り、体を冷やす効果を持っています。冷たくした麦茶を飲むと、急激に胃を冷やしてしまい消化力が落ち、結果として胃酸の分泌を促進させてしまいます。
  • 大麦のアレルギー
    麦茶を飲むと体調を悪くする、そうした症例も実は少なくありません。なぜそうなるのかについては、詳しく解明されていないのですが、その原因の1つとして大麦のアレルギーが関与している可能性があります。麦茶を飲んだら毎回体調を崩す、という人は一度病院でアレルギー検査を受けることをすすめます。また、大麦には非常に少ないですがグルテンがわずかに含まれています。ですので、小麦アレルギーを持っている人は、麦茶の飲用は避けた方が賢明かもしれません。

飲み物には温度とタイミングも重要

逆流性食道炎にとって胃を冷やしてしまうのも、胃酸の分泌を促し、症状を悪化させる可能性があるので、避けたいことの1つです。特に麦茶には体を冷やす効果があるので、常温または温めてゆっくりと飲むことがおススメになります。飲むタイミングとしては、胃粘膜を保護する効能を生かすためにも、食事の前の空腹時に飲むと良いでしょう。食事中や食後すぐは、消化のために胃酸が必要な時間帯となりますので、飲用はあまりお勧めできません。

逆流性食道炎に良いかは成分量をみることが肝心!

逆流性食道炎に良い効果をもたらすかどうかは、飲み物に含まれている成分をチェックすることが肝心です。飲み物に含まれている成分には、逆流性食道炎の改善に有効なものもあれば、逆効果となる成分もあるからです。また、成分の含有量というのも、みておきたいポイント。多すぎても少なすぎても、正しい効能が得られない場合がありますので注意しましょう。

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