逆流性食道炎に良いとされる飲み物を
徹底比較
逆流性食道炎に良い飲み物の中で、最もお勧めされているのが「白湯」です。胃腸を整える効果が高く、白湯を習慣的に飲んでいる人は、胃腸が丈夫であるといわれているほどです。そんな白湯ですが、逆流性食道炎の症状には、どのような効能を示してくれるのでしょうか。では、白湯が持っているとされる改善効果について、検証していってみましょう。
アーユルヴェーダでも注目される白湯(さゆ)は、簡単にいうと水を温めたお湯のことです。体を内側から温めるのに適していて、昔から「白湯を飲むと健康に良い」といわれています。しかし、水を湧かしただけのものに、健康効果があるとされてきたのでしょうか。実は白湯を飲むことによって、胃腸に溜っていた未消化の物や老廃物を体外へ排出する効果が期待できるのです。これは、白湯により内臓が温められることで、活動が活性化するためです。胃腸の働きが活性化することで、消化する力やそれを押し出す力が高まりますので、胃の内容物が逆流を起こしにくくなるのです。また白湯には、胃酸を薄める効果もあるとされています。逆流している胃酸の酸性度を中和し、かつ胃へと押し流すため、食道粘膜への刺激を和らげ、一時的に症状を緩和することが出来るそうです。
白湯を作るのは、水を湧かすだけですので非常に簡単で
この3工程だけです。一度沸騰させてから冷ましていきますので、使用する水は水道水で大丈夫です。沸騰させることで水に含まれるカルキや不純物がとび、柔らかな口当たりの白湯が出来上がります。
胃腸に良い作用がある白湯ですが、飲むことでのリスクが全くないというわけではありません。内臓の働きが良くなると利尿作用も高まりますので、白湯を飲み過ぎると腎臓への負担が大きくなる可能性があります。また、飲み過ぎによるむくみや熱すぎる白湯を飲むことによる上咽頭ガンへのリスク、なども指摘されています。白湯は、あくまでも胃酸を薄め体を温めるのが、メインの作用となります。有効成分を含んでいるなどはないため、症状を一時的に緩和する対処療法として理解しておきましょう。
白湯の適温は50~60℃とされています。冷たい物は内臓を冷やし、胃腸の動きを鈍らせますので、消化不良や胃もたれを起こしやすくなります。反対に熱すぎる物は、喉や食道など内臓を傷付ける怖れがあり、ダメージを受けた部分がガン化する可能性も指摘されています。白湯の飲み方としては、適温をゆっくりすすりながら、少し時間をかけて飲むようにするのがポイントです。また胃酸を薄める作用がありますので、消化が活発になる食事中や食後すぐの飲用は、避けるようにしてください。
白湯は水を湧かして冷ましただけの飲み物で、胃酸を薄め体を内側から温めるのに適しています。特に逆流性食道炎の改善に良い働きをする、有効成分が含まれている飲み物ではありません。確かに白湯は胃腸にやさしい飲み物ですが、他にも逆流性食道炎に良い飲み物を選ぶときには、有効成分が含まれているかをチェックするのもおススメです。