逆流性食道炎に良いとされている飲み物2 温泉水

逆流性食道炎を食事で改善胸やけ・呑酸を放置しない!35歳からの食生活改善法

逆流性食道炎に良いとされる飲み物を
徹底比較

本当に温泉水は逆流性食道炎の治療中に飲んでもOKなのか

温泉の中には、飲泉といって飲める温泉というものがあり、胃腸の働きを整える効能を持っています。そのため、逆流性食道炎の改善にも効果を発揮する飲み物として、温泉水が挙げられているのです。でも、温泉水が実際にどのように作用しているのかは、あまり知られていません。そこで、温泉水がどのように作用するのかについて、検証してみようと思います。

温泉水(炭酸水素塩泉)がよいとされる理由

温泉水には水道水とは違い、ナトリウムイオン・マグネシウムイオン・カルシウムイオンなどといったミネラル分や様々な成分が豊富に含まれています。数ある温泉水の中で炭酸水素塩泉の飲用は、利尿作用や胃腸の働きを整える効能があり、その効果が逆流性食道炎をはじめ胃十二指腸潰瘍・糖尿病・通風の症状改善にも有効であるとされているのです。[注1]
炭酸水素塩泉に含まれる成分で、改善効果のあるものとしては、次のものが挙げられます。

炭酸水素ナトリウム

昭和54年以前の旧泉質名でいう重曹泉など、炭酸水素塩泉に含まれる炭酸水素ナトリウムは、胃酸を中和させて胃・十二指腸潰瘍や逆流性食道炎の改善に効果があるとされています。また、胃粘膜の血流を改善し、粘膜を保護する効果も立証されています[注2]

メタケイ酸

メタケイ酸はほとんどの温泉に含まれている成分で、特に日本の温泉には豊富に含有されています。この成分には飲用すると、胃粘膜を修復し腸内細菌を活性化する効果が期待できます。抗酸化作用もあり、胃腸薬にも利用されている成分です[注3]

その他にも、マグネシウムなど胃腸の働きを向上させる成分が、温泉水には豊富に含まれています。そのため、逆流性食道炎を始め、胃腸の不調を改善するのに有効な飲み物とされているのです。

飲泉はヨーロッパでは非常にポピュラー

日本は火山を豊富に抱える土地柄、各地に温泉地があります。昔から温泉はケガや病気を治すツールとして活用されてきましたが、飲泉はあまり普及してきませんでした。しかしヨーロッパ諸国では、古くから温泉地が両用地として医療と深く結びついていたため、飲泉による効能も早くから知られていました。これは、日本よりも源泉の温度が低いものが多かったため、とも言われています。そのため現在でも、飲泉は非常にポピュラーなものとして、盛んにおこなわれています。

温泉水の注意点

胃腸にはとても良い効能を持つ温泉水ですが、飲泉の方法には注意点があります。

  • 飲用の1回の量は100~200mlとして、ゆっくり噛むように飲むのが効果的です
  • 飲みすぎると食欲を低下させるため1日の量は200~1,000mlまでとする
  • 寝る前の飲みすぎは利尿作用の影響で、排尿が近くなり睡眠を妨げる可能性がある

また、効果効能(適応症)の逆に禁忌症があるものもあるので、飲用の禁忌症がないものを温泉分析書などで確認して飲用するようにしましょう。
温泉分析書は、温泉法第13条で掲示が義務づけられているもので、泉質や浴用・飲用の禁忌症また適応症などが載っています。[注4]

飲み物には温度とタイミングも重要

温泉水は程良く温かい状態ですので、胃腸への刺激が少なく体に有効成分が吸収されます。しかし、良いからと言って闇雲に飲んだのでは、せっかくの効能が得られない可能性があります。温泉水の量は、1回の飲用でコップ1杯が適量とされていて、夕食直後から就寝前の飲用は、消化不良を起こす可能性があるので、なるべく避けることが望ましいとされています。炭酸水素塩泉(重曹泉)の場合は、早朝の空腹時と夕食の30分~1時間前に飲むと、良い効果が得られるという報告がされています。

逆流性食道炎に良い飲み物は成分量をみることが肝心

温泉水は、含まれている成分によって、その効能に違いがあります。ですので、逆流性食道炎の改善に適した成分が含まれているかどうか、飲用前にチェックするのも大切です。自分の症状を見極め、それに適した温泉水を飲用することは、不快な症状を緩和させる近道。そのためには、どんな成分にどんな効果が期待できるのかを、しっかり把握しておきましょう。

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