逆流性食道炎改善に
食事とともに見直したい生活習慣
逆流性食道炎の発症は、生活習慣が大きく関係しているとされています。そのため、自力で逆流性食道炎を改善させるには、生活習慣の改善は欠かせないのです。また、食事の改善と同時におこなっていくことで、より高い効果が得られます。
過度なストレスがかかり続けると、私たちの体は自律神経のバランスを崩し、様々な不調が現れることがわかっています。そのため、ストレスは万病の元ともいわれ、逆流性食道炎もそのひとつに挙げられるのです。仕事や人間関係など、ストレス社会と呼ばれる現代では、ストレスを全くなくすというのは困難です。ですので、日々かかっているストレスを解消していくことも、逆流性食道炎の症状を改善させていくのに、有効な方法とされているのです
加齢により背中が丸くなってしまったり、猫背など姿勢の悪い人も、逆流性食道炎を発症しやすいとされています。これは、姿勢が崩れて前屈みになると、お腹が圧迫され腹圧が上がり、食道裂孔が緩みやすくなって逆流を起こしやすくなるためです。そのため、悪い姿勢を正しい姿勢に矯正し、腹圧が上がらないようにすることは、逆流性食道炎の改善・予防に効果的とされていますので、生活習慣を改善するにあたって、ぜひ気をつけたいポイントとなっています。
便秘症は、女性にお悩みの方が多い症状の1つです。一見、逆流性食道炎とは関係がなさそうに思われますが、便秘を起こすと腸内に便が溜っていきます。そうなると腹圧が上がって、逆流を起こしやすくなるため、便秘も逆流性食道炎の要因の1つとされているのです。ですので、便秘の解消も逆流性食道炎の改善に、重要なポイントとなるのです。逆流性食道炎のある人は、便秘の有無についてもチェックして、解消していくよう生活習慣を改善していきましょう。
逆流性食道炎を改善するために、生活習慣を見直すポイントとして、運動不足になっているかいないかも、大切なチェックポイントとなります。運動不足な状態が続いてしまうと、肥満体型になってしまったり、胃腸の動きが鈍ってきてしまう可能性が高まります。運動不足を解消して適度な運動をしていくことは、肥満解消や胃腸の動きを助けるのに効果的です。また、もう一つの改善ポイントとされるストレスの解消にも、適度な運動は効果が期待できるとされています。
自力で出来る逆流性食道炎の改善方法として、横隔膜のトレーニングが挙げられています。横隔膜は主に肺の動きを助けている筋肉なのですが、位置としてはちょうど胃の上にあり、食道は横隔膜を貫通して胃へと繋がっています。そのため、胃と食道の境目にあって逆流を防いでいる、下部食道括約筋の働きをサポートしてもいるのです。下部食道括約筋と異なり、横隔膜はトレーニングによって鍛えることが出来るので、症状の改善や予防に効果的とされているのです。
生活習慣病は、不規則な生活サイクルによる寝不足や食生活の乱れ、過度な飲酒、喫煙、ストレスなど、主に生活習慣の乱れが原因となり起こる病気の総称です。逆流性食道炎も、こうした生活習慣の乱れが原因となっているケースも多く、そのためある意味、生活習慣病と言っても過言ではないのです。そのため、症状の改善や予防を効果的におこなっていくためには、生活習慣の見直しと改善と一緒に、食事の改善をおこなっていくことが必須となります。
逆流性食道炎のみならず、乱れた生活習慣はあらゆる病を引き起こすきっかけとなっています。しっかりとした食事や規則正しい生活を送ることで、QOL(生活の質)を高めていくことは、心身ともに健康な状態を保つために、とても大切なことなのです。