+αの生活習慣改善3 便秘解消

逆流性食道炎を食事で改善胸やけ・呑酸を放置しない!35歳からの食生活改善法

逆流性食道炎改善に
食事とともに見直したい生活習慣

便秘は逆流性食道炎の要因のひとつ

女性のお悩みとしてよく挙げられるのが、お通じが滞ってしまう便秘症です。便秘になると、排出されない便は腸内に溜っていきます。本来なら体から排出されるものが体内に溜っていくのですから、吹き出物などの肌トラブルを始め、様々な体調不良を起こしやすくなってしまうのです。そして、逆流性食道炎も便秘が要因になり得る病気の一つに挙げられています。それでは、どうして便秘になると逆流性食道炎になりやすいのかについて、みていきましょう。

便秘により腹圧が上がると逆流する

これまで、逆流性食道炎は高齢者に多い病気とされてきましたが、最近では若い年代の人にも、逆流性食道炎を患う人が増えてきています。その原因のひとつとされているのが、「便秘」なのです。便秘になると、本来であれば排出される便が腸に溜ってしまい、お腹が張った状態になります。すると、腹圧が上がり胃が腸から圧迫されてしまいます。こうした便秘症状が慢性化してしまうと、常に胃は圧迫され続けるので、噴門部が緩み食道への逆流が起こりやすくなってしまうのです。便秘になってしまう要因は様々挙げられていますが、年齢に関係なく若い人でも症状に悩まされている人は少なくありません。そのため、慢性的な便秘症を持っている人の場合、年齢が若くても逆流性食道炎を発症するリスクは高くなってしまいます。

便秘による逆流性食道炎の正しい対処法

逆流性食道炎を患っている人で、慢性的な便秘を抱えている場合は、便秘の解消も大切な症状の改善方法です。腸に溜ってしまった便をスムーズに排泄し、便秘を解消・予防していけるように、正しい対処法をいくつかご紹介しましょう。

  • 水分補給
    私たちの体の約60%は水分で占められていて、体の生命維持をしていくためには必要不可欠となっています。そんな体内水分量が減少し不足すると、腸の動きが悪くなり便も硬くなりやすく、便秘になりやすいとされています。そのため、飲み物や食べ物から、適切な水分補給をこまめにおこなって、体内の水分不足を補ってあげる必要があるのです。
  • 食物繊維
    便秘を解消するために摂取するものとして良く知られているのが、食物繊維です。食物繊維には「水溶性」と「不溶性」があり、便秘の解消には水分の吸収を高めて、便を軟らかくする作用がある「水溶性」の食物繊維の摂取がすすめられています。水溶性食物繊維は、海藻類やキノコ類、納豆、ゴボウ、オクラ、アボカドなどに多く含まれています。不溶性食物繊維も便のかさを増すのには効果的ですが、同時に硬くなってしまい余計に便秘を悪化させることもあります。
  • 善玉菌
    腸内に善玉菌が多い時は、腸内環境が整っていて、腸のぜん動運動も正常な状態であると言えます。そのため善玉菌には、排便をスムーズにし便秘を改善する効果があるとされています。チーズやヨーグルトなどに含まれる「動物性乳酸菌」や漬物や味噌などの発酵食品に含まれる「植物性乳酸菌」は、善玉菌にあたります。

  • 頑固な便秘の場合は、下剤である便秘薬の服用も有効な解消法の1つです。便秘薬は、便を軟らかくする作用のある薬と、腸のぜん動運動を刺激する薬の2種類に分類することが出来ます。「酸化マグネシウム」や「マグラックス」といったマグネシウム剤は、便を軟らかくすることで便秘の改善をしていく処方薬です。また、「ロキソベロン」「ヨーデル」「プルゼニド」といった薬は、腸のぜん動運動を刺激し排便を促す薬です。市販薬や漢方薬は後者の方が多く、効果が現れるのも早いとされています。

逆流性食道炎と便秘の関係まとめ

このように便秘の解消は、逆流性食道炎の症状を改善・予防するのに効果的です。ただ、慢性的な便秘を解消するためには、これまでの生活習慣や食事内容を見直し、正しい水分補給や食物繊維の摂取をバランス良く行えるよう、改善していく必要があります。

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