逆流性食道炎のその他の改善方法
逆流性食道炎の改善方法は複数あるのですが、それらは大きく「根本治療」と「対処療法」の2つに分類することが出来ます。病気の原因を根本から取り除いて治療をする「根本治療」は、食生活の改善と外科手術になり、薬などその他の方法は症状を一時的に抑える「対処療法」に該当します。その人の逆流性食道炎の症状の程度によって、改善に適した治療法は異なってきますので、まずは色々な治療法を踏まえて医師に相談していくと良いでしょう。
逆流性食道炎の発症は、食生活と密接に関係しており、根本原因となっている場合がほとんどなので、逆流性食道炎の治療には食事の改善が欠かせません。
以上のものを好んで過度に摂取し続けていると、いくら薬を服用していても逆流性食道炎の症状は改善されず、一時的に収まってもまた繰り返すようになります。
食生活と同様、生活習慣も逆流性食道炎を起こす起因となっています。例えば猫背などで背中が丸く、前屈みに体重がかかっていると、お腹が圧迫されるため、逆流が起こりやすくなるとされています。また、ストレスや不規則な生活も、自律神経を乱れさせそれが胃の機能を低下させ、逆流現象が起きやすくなるとされています。そのため、逆流性食道炎の改善には食生活の改善とともに、生活習慣の見直しもセットでおこなっていくべきこととされています。
胃から胃液(胃酸)の逆流を防ぐために、薬で胃酸の分泌を抑えるなどの治療を行っていきます。ただしこうした薬物療法は、症状に対して改善の即効性は期待できますが、対処療法になりますので根本的に逆流性食道炎を治すことには繋がりません。そのため、食事の改善など、根本治療と組み合わせて取り入れるのがベストとされています。また、逆流性食道炎の状態に合った薬を服用しなければ効果はないので、内視鏡検査などで詳しく病状を把握することが大事になってきます。
逆流性食道炎が進行し病変が重症化した場合、医師から外科的手術を勧められる場合があります。手術は病変を根本的に取り除いてしまうため、逆流性食道炎の根本治療に分類される治療法ですが、かなり重症化した逆流性食道炎にしか適応とはなりません。軽症の場合は食事の改善などで手術をしなくても、根本的な改善が望めます。内視鏡検査をおこない胃や食道の状態を詳しく調べることで、手術の適応となるか否かを診断してもらうことが出来ます。
東洋医学は、薬物療法と同じく逆流性食道炎の対処療法に分類される改善方法です。西洋医学である薬物療法と比べ、自然生薬などで自己治癒力を高めていく方法となりますので、体への負担は少ないのですが効果の即効性は期待が出来ません。効果が緩やかということもあり、軽症の逆流性食道炎の改善に適しているとされています。東洋医学の治療法は複数あるのですが、主に食生活の改善と合わせて取り入れられることが多い改善方法となっています。