PPI(プロトンポンプ阻害薬)

逆流性食道炎を食事で改善胸やけ・呑酸を放置しない!35歳からの食生活改善法

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逆流性食道炎の第一選択薬といわれるPPI

PPI(プロトンポンプ阻害薬)は、逆流性食道炎の治療薬の1つです。病院では、逆流性食道炎を初期治療するにあたって、まず処方されるのがPPIであることが多いそうです。その理由として挙げられているのが、他の薬剤に比べて逆流性食道炎の症状を改善させる、高い効果が認められていることです。そのため、逆流性食道炎の治療においては、第一選択薬といわれているのです。また、他の薬剤と比較して費用対効果にも優れているという点も、その理由の1つとされています。[注1]

PPIとはどんな薬

胃の壁細胞には、胃酸の分泌をおこなう過程の最後にプロトンポンプという部分があります。PPI、正式名称プロトンポンプ阻害薬は、このプロトンポンプの働きを阻害して、胃酸の分泌量を抑制する作用があります。逆流性食道炎は、胃から胃液(胃酸)が食道へと逆流することで、食道粘膜が傷つき炎症を起こすことで症状が起こります。ですので、原因となる胃酸の量を減らす効果があるPPIは、症状の緩和や再発防止に適した薬と言えるのです。

効果と副作用

  • PPIの効果
    胃酸の分泌をおこなうプロトンポンプの働きを阻害するため、胃酸の分泌量を減らす効果があります。
  • PPIの副作用
    服用することで、便秘や下痢・吐き気などの消化器症状が現れることがあります。また、稀なケースではありますが、発疹などといった過敏症や、倦怠感や食欲不振、黄疸症状などが現れる肝機能障害が、副作用として起こる場合もあるそうです。そのため、PPI服用後に、倦怠感などの症状が続く場合は、速やかに医師に相談することが勧められています。

PPIの種類

  • オメプラゾール
    世界で最初のプロトンポンプ阻害薬で、胃の壁細胞に存在するプロトンポンプの働きを直接阻害し、胃酸の分泌量を減らします。逆流性食道炎の他にも、走化性潰瘍の治療に使用される薬でもあります。オメプラゾールには服用剤の他に注射剤もあり、症状や用途などに合わせて選択が可能となっています。
  • ランソプラゾール
    1995年にアメリカ食品医薬品局によって認可された、プロトンポンプ阻害薬に属する胃酸抑制剤です。日本では「タケプロン(武田薬品工業)」として初めて発表され、現在では後発品も多数販売されています。胃食道逆流症・胃潰瘍・十二指腸潰瘍の治療に用いられ、ヘリコバクター・ピロリ菌の除菌にも使用されています。
  • ラベプラゾール
    ラベプラゾール(パリエットなど)は、プロトンポンプ阻害薬に属する薬の中でも、比較的他の薬剤との相互作用が少ないため、薬の飲み合わせに関する問題が少ないのが特徴です。※低容量アスピリン投与時における、消化性潰瘍の発生を抑える目的で使用されることの多い薬です。
  • エソメプラゾール
    エソメプラゾール(ネキシウムなど)は、オメプラゾールを元にして作られたプロトンポンプ阻害薬剤です。元となっているオメプラゾールよりも、患者の体質の違いなどで現れやすい、薬の効果の差が少ないのが特徴です。
  • ボノプラザン
    ボノプラザン(タケキャブ)は、他のプロトンポンプ阻害薬のメカニズムとは異なる作用で、プロトンポンプの働きを阻害する薬剤です。他の薬剤と比べて、比較的早いとされる段階で高い効果が現れるとされています。

新しい胃酸分泌抑制薬、『タケキャブ』

タケキャブ(ボノプラザン)は、2015年に発売されたプロトンポンプ阻害薬の種類でも、新しい胃薬となります。従来のPPIが持っていた弱点を改善し開発された薬で、これまでのものとは作用機序が異なるため、胃酸の分泌抑制効果が向上し、即効性・持続性・安全性ともに優れています。また、ピロリ菌の除菌成功率も高く、薬の効果に個人差が少ないのも、タケキャブの特徴とされています。ただ、新しい薬のためまだ薬価が高く、稀に便秘や下痢といった副作用が現れることも指摘されています。

再発予防には薬を飲み続けなければならない

薬物治療は根本治療ではないため、症状の緩和や再発予防といった効果を持続させるには、薬を飲み続けることが必須となります。ですので、薬で症状を抑える維持治療とともに、食事や生活習慣の改善で根本的に病気を治していくことも必要です。)

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