逆流性食道炎のツボによる改善策

逆流性食道炎を食事で改善胸やけ・呑酸を放置しない!35歳からの食生活改善法

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逆流性食道炎に良いとされるツボ

東洋医学にはツボ(経絡)を押すことによって、体の不調を改善していく方法があります。効果の即効性や病気そのものを治すことはできませんが、ツボ押しには逆流性食道炎の不快な症状を緩和するのにも、効果があるとされています。それでは、逆流性食道炎に良いとされるツボをいくつかご紹介しましょう。

中脘(ちゅうかん)

場所・おへそから指6本分(約12㎝)真上の位置。

押し方・息を吐きながら、両手の中指の腹で4~5秒ほど痛くない程度にぐっと押します。これを10回ほど繰り返します。

効果・消化器官を活性化させて、胃腸の働きを整え胸焼けを抑えます。

注意点

  • 食後のツボ押しは避けてください。また妊娠中の人は、刺激を強くせず弱い力でおこなってください。

天枢(てんすう)

場所・おへそから指3本分横の位置。(左右で2箇所)

押し方・ツボに中指があたるようにし、左右同時に押していきます。

効果・自律神経のバランスを整え、免疫力を高める効果があるとされています。

注意点

  • 食後の満腹時に押してしまうと、腹圧が上がって胃酸が逆流し、かえって逆流性食道炎が悪化してしまう可能性があるそうです。

巨闕(こけつ)

場所・みぞおちの骨の部分から指2本分下の位置。

押し方・ツボに指をあて、背筋を伸ばした状態でやさしくゆっくりと押していきます。

効果・ストレスなどによる胃の痛みや食欲不振などを緩和する効果があるとされています。

注意点

  • 強く押してしまうと、胃の痛みや胸焼けなどの症状が悪化する危険性があるそうです。

合谷(ごうこく)

場所・手の甲側にあるツボで、親指と人差し指の骨の分かれ目の部分、やや人差し指側の位置。

押し方・親指をツボにあて、やや強めの力で押しもみます。

効果・自律神経を整え全身の疲労回復に効果的とされています。また、胃のもたれや食欲不振にも適しています。

注意点

  • グッと強めに押すのがおススメですが、気持ちいいと感じる程度の強さにするのがポイントです。

胃腸点(いちょうてん)

場所・手のひらの中心点からやや右下の位置。

押し方・親指の腹を使って、強い力でぐっと4~5秒ほど押してください。

効果・胃腸の不調を整える作用があるとされています。特に胸焼けの対処にとても高い効果が期待できるツボです

注意点

  • 食後にも押すことのできるツボで、強く押すようにしてください。

指間穴(しかんけつ)

場所・手の甲側の、人差し指から小指までの指の股の位置。

押し方・親指と人差し指でツボをはさみ、少し強めの力で押しもみます。その母、指先に向かって引っ張ってパッと離す、という刺激を指先が温かくなるまで繰り返します。

効果・自律神経を整え、内臓の疲労を軽減させる効果が期待できます。

注意点

  • 強めの力で刺激するようにしてください。

内関(ないかん)

場所・手のひらの下、中央から指3本分真下の位置。

押し方・親指の腹を使って、少し痛みを感じるくらい強めに10秒ほど押してください。1日に3回押すのが、目安とされています。

効果・消化器官の不調を解消し、胃もたれや胸焼けなどの症状を緩和する効果があるとされています。

注意点

  • こちらのツボも食後に押すことが可能となっています。

百会(ひゃくえ)

場所・頭頂部、頭のてっぺんの位置。

押し方・指で強く一旦押してからゆっくりと離します。それを何度か繰り返します。また、ツボに爪を立てたり、つまんだりして刺激するのも有効です。

効果・自律神経を整え、内臓の血流を良くする効果が期待できます。

注意点

  • 特に押すタイミングについての注意点はありません。

足三里(あしさんり)

場所・ひざ下にある窪みから指4本分下、向こうずねのすぐ外側の位置。

押し方・親指をツボに当て、残りの指をふくらはぎに添えて、やや強めの力で2~3分押すようにして揉んでください。

効果・胃酸の分泌を促す効果が期待できます。

注意点

  • 人によっては、逆流性食道炎の治療に逆効果となってしまう場合もあります。

科学的な根拠はある?

東洋医学のツボ(経絡)による健康効果については、科学的根拠に基づいた証明は現段階ではされていませんが、血行を促進し自律神経に働きかけ、内臓など体の働きを正常化させる効果は認められているようです。そのため、逆流性食道炎の不快な症状を緩和させることに適していますが、ツボ押しは病気そのものを治すものではありません。根本的な症状の改善には、食事を改善していくことを中心に、生活改善などもおこなっていく必要があります。

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