【特集】逆流性食道炎が引き起こす恐ろしい合併症

逆流性食道炎を食事で改善胸やけ・呑酸を放置しない!35歳からの食生活改善法

逆流性食道炎とは?

【特集】逆流性食道炎が引き起こす恐ろしい合併症

逆流性食道炎は、胃から食道へと胃酸(胃液)や胃の内容物が逆流してしまうことで、食道の粘膜が炎症を起こす病気です。そしてこの逆流性食道炎には、発症することで他の病気が起こる、つまり合併症を引き起こす可能性もあるのです。発症する可能性のある合併症には、下記にある通りいくつかの種類が挙げられます。その中でも、最も怖い合併症とされているのが、「食道がん」です。それでは、どんな合併症があるのかを、みていきましょう。

睡眠障害

逆流性食道炎の合併症の1つに挙げられるのが「睡眠障害」です。逆流性食道炎は、胃液(胃酸)や胃の内容物が胃から食道へと逆流することで起こる病気ですが、この逆流は就寝時に強くなる傾向にあります。そのため、眠っている間に逆流が多く起こり胸焼けや咳などによる息苦しさから睡眠が浅く、質の悪いものになってしまう場合もあるそうです。そうした症状が続くと、やがて「睡眠障害」を発症させてしまうことになるのです。

バレット食道

逆流性食道炎により、慢性的に胃液(胃酸)が食道へと逆流し食道の粘膜がダメージを受け続けると、正常な状態から特殊な粘膜の状態へと変化してしまいます。この特殊な状態へ変化した粘膜の食道を「バレット食道」といい、逆流性食道炎による合併症の1つに挙げられています。食道がこのバレット食道になってしまうと、正常な状態の食道粘膜と比較して、がん(食道がん)を発症するリスクが高まるとされています。

がん

逆流性食道炎で起こる合併症の中で、最も怖い病気が「がん」となります。逆流性食道炎により起こった食道粘膜の炎症をそのまま放置しておくと、潰瘍へと進行しさらには「食道がん」へと発展してしまう場合もあるのです。また、逆流性食道炎の要因とされる便秘や脂肪の多い食事は、大腸がんを引き起こす要因でもあります。逆流性食道炎を予防・治療することは、こうしたがん発症のリスクを低くすることにも繋がるといえます。

睡眠時無呼吸症候群

一見つながりがなさそうですが、「睡眠時無呼吸症候群」も逆流性食道炎の合併症の1つに挙げられる病気です。睡眠時無呼吸症候群は、睡眠時に呼吸が止まってしまう病気で、その要因には肥満が挙げられています。この肥満は、逆流性食道炎の要因でもあり、また無呼吸症候群により夜間覚醒することが多くなると胃液が逆流しやすくなるといったこともあり、この2つの病気は合併して起こりやすいとされています。

咽喉頭逆流症

咽喉頭逆流症は、逆流性食道炎の症状が食道ではなく、咽喉頭にでる病気です。胸がやけるのと同じようにのどがやけるような症状があり、また声が嗄れる症状も現れます。咽喉頭逆流症は、胃液や胃の内容物が逆流することが要因とされていますので、逆流性食道炎の合併症とされています。逆流した胃液がのどの粘膜を傷つけるのもそうですが、食道にある神経を刺激することでのどの症状が現れる場合もあるそうです。

機能性ディスペプシア

胃潰瘍や胃がんという明確な病気が認められないにも関わらず、胃もたれや早期満腹感、胃痛といった症状が慢性的に現れるのが、「機能性ディスペプシア」という病気です。ストレスやピロリ菌、生活習慣などが要因で発症するとされていますが、逆流性食道炎と合併して発症することも多いそうです。その場合、胃もたれや胃の痛みといった機能性ディスペプシア特有の症状とともに、胸やけの症状も伴って現れます。

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