バレット食道の原因は逆流性食道炎!?

逆流性食道炎を食事で改善胸やけ・呑酸を放置しない!35歳からの食生活改善法

逆流性食道炎とは?

バレット食道の原因は逆流性食道炎である

本来、胃や腸を覆う粘膜と食道を覆う粘膜では、種類が異なります。ですので、食道の粘膜が何らかの原因で損傷した場合、同じ種類の粘膜で修復されるのが通常であるといえます。しかし、逆流性食道炎が原因で食道の粘膜が損傷した場合、発症する場所が胃と食道の境目であることから、違う種類である胃や腸の粘膜で修復されてしまうことがあります。この食道が胃の粘膜で覆われてしまった状態のことを「バレット食道」といいます。[注1]そのため、バレット食道は逆流性食道炎の合併症の1つとして挙げられているのです。バレット食道の形状は、胃の粘膜が食道の中に舌状に伸び出していたり、全周性に伸び出していたりと、いくつかの種類があることがわかっています。そんなバレット食道ですが、内視鏡検査で容易に診断できる病気でもあり、日本の診断基準に従って検査したところ、日本人の逆流性食道炎患者の約30~50%[注2]に、バレット食道の症状がみられるそうです。

バレット食道は食道腺がんのリスクをはらんでいる

逆流性食道炎が原因で起こるバレット食道自体は、悪性のものではありません。しかしこのバレット食道になると、食道がんの中でも特殊なタイプの「食道腺がん」になるリスクが高くなることが報告されています。そのため、食道腺がんの発生母地になるとして、バレット食道は注目されているのです。欧米ではバレット食道から食道腺がんを発症させる確率がとても高く、1980年頃から急速に症例報告が増加しています。同じ食道がんでも「扁平上皮がん」の多い日本人では、食道腺がんの発症率は低いとされてきましたが、近年になり日本でもバレット食道から食道腺がんを発症したという症例報告が、欧米に比べれば際立ったものではありませんが、確かに増加傾向にあるそうです。ですので、まだ発症する確率は低めで正確な発がん頻度こそ不明ですが、バレット食道と診断された方は、自分には関係ないと楽観視せずに、専門医に相談し早期の治療を行うことをお勧めします。

バレット食道の症状と治療法

バレット食道の主な症状としては、胸やけや胸の痛み、口の中に酸っぱいものが上がってくる呑酸、などが挙げられています。特に夜間にそうした痛みが現れるのが、バレット食道の特徴的な症状とされています。治療法としては、以下の3つが挙げられます。

  • 内視鏡治療
    内視鏡を使ってバレット食道を除去し、その後投薬で胃酸の逆流を抑制し正常な形での再生を促す治療法です。
  • 外科的治療
    外科的治療により、バレット粘膜を完全に除去する治療法です。
  • 薬物治療
    投薬により、バレット食道の原因となる胃酸の分泌を抑え、胃のpH値を正常に保つことで、食道腺がんへの進展を抑制します。

定期的な検査が必要

バレット食道から食道がんへと進展する確率は低いながら、全く起こらないわけではありません。自覚症状がない場合もありますので、内視鏡による検査はとても重要になります。バレット食道で変質した食道粘膜の範囲が3センチ以上になるとがんへ発展するリスクが高まり、重度の場合手術の必要もあります。ですので、定期的な検査で経過観察をおこなっていく必要があり、万が一がんを発症したとしても、早期発見・早期治療が可能となるのです。

逆流性食道炎の改善が先決

バレット食道を改善するためには、まずその原因となる逆流性食道炎をきちんと治療し、胃酸の逆流を抑制することが肝心となります。そのためには、病院での治療はもちろんですが、その他にも生活習慣などを見直し改善することで、症状を抑えることが可能です。中でもすぐに始められるのが食事の改善で、胃酸の分泌を促す食品の摂取を避けるようにすれば、胃液の量が減り逆流を起こしにくくなります。改善の第一歩として、これまでの食事内容をチェックしてみましょう!

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