逆流性食道炎は癌になるの?

逆流性食道炎を食事で改善胸やけ・呑酸を放置しない!35歳からの食生活改善法

逆流性食道炎とは?

放置すると食道がんや大腸がんのリスクがある

逆流性食道炎の合併症の中で、最も怖い病気としてあげられるのが「癌」です。逆流性食道炎の症状には、食道を本来は違う胃の粘膜が覆ってしまう「バレット食道」というものがあります。その症状を放置すると、食道ガン(食道腺がん)を引き起こすリスクが高まるとされています。欧米では、このバレット食道から食道腺がんの発症率がとても高く、近年では日本でも症例数が増加傾向を見せているそうです。また、逆流性食道炎の要因とされる便秘や高脂肪の食事は、大腸ガンのリスクを高める要因でもあります。

胃がんの手術後に逆流性食道炎になるケース

食道腺がんや大腸ガンは、逆流性食道炎が要因となって発症する可能性のあるガンですが、それとは逆にガンが先にあって逆流性食道炎が発症するケースもあります。それが、胃ガンの手術をおこなった場合です。胃ガンを治療するため外科手術で胃を全摘したり、噴門側胃切除をおこなった場合、逆流を防いでいる部位まで切除されることが多いそうです。すると、胃酸(胃液)が逆流するのを抑制することができず、逆流性食道炎を発症させてしまうことになるのです。また、胃酸の分泌をおこなっている胃の上半分が残される場合も、術後胃酸過多になる傾向になる事から、逆流を起こしやすくなるとされています。また、食道裂孔ヘルニアがある方は、手術後により一層逆流が起こりやすくなることが報告されています。[注1]

術後の逆流性食道炎の原因

胃ガンの手術後に逆流性食道炎を起こすのは、胃を摘出することにより逆流を防ぐ働きが衰えてしまうためです。特に胃を全摘出した場合は、胃から食道への逆流だけではなく、十二指腸から胃へ十二指腸液の逆流も起こりやすくなり、食道だけではなく逆流性の胃炎を起こす場合もあります。もちろん胃ガンの手術には、全摘出以外にも手術方法はいくつか挙げられます。切除した部位や範囲、その後の再建の仕方によって、症状の現れ方が異なってきます。中でも、胃液と十二指腸液が混合で逆流するケースで、重症の食道炎がみられやすいそうです。術後に起こる逆流性食道炎の検査には、通常(非手術)でおこなわれる検査法が用いられますが、十二指腸液の逆流を注目する点が、通常の検査とは異なる点とされています。

術後の逆流性食道炎の対処法

胃ガンの手術後は、どうしても胃液や十二指腸液が逆流を起こしやすくなります。そのため、逆流性食道炎を発症させやすく、胸やけや呑酸といった症状に悩まされる方は少なくありません。こうした術後の逆流性食道炎を改善する対策には、

  • 寝る直前に食事を摂らない
  • 脂肪分の多い食事を控える
  • 食後すぐに横にならない
  • 横になる時は、上半身を少し高くする

といった方法が有効であるとされています。中でも特に食事に関しての注意は重要で、症状の改善のためには必須ともいえる対策法です。胃酸の分泌を増加させる脂肪分の多い食事やカフェインの多い飲み物、アルコールなどは控え、食後すぐに横になるのは避け2~4時間は時間を空けるようにしてください。また横になる時も、上半身を少し高くする姿勢を取ることで、胃からの逆流を抑えることに繋がります。それでも胃液などの逆流を感じたら、水を飲むのも有効な対策となります。また、軽い運動で体を動かすことで、症状が抑えられる場合もあるそうです。

放置は禁物

逆流性食道炎を起こすと、そこから様々な病気を発症することがあり、最悪はガンに発展する場合もあります。ですので、症状をそのまま放置してしまうのは、絶対に禁物です。そのためには、胸やけや呑酸などの症状をそのままにせず、早めに専門病院で診察・検査を受けることが大事です。それと同時に、症状の悪化を誘発してしまう生活習慣や、食生活を見直すことも始めましょう。逆流性食道炎の対策には、病院での治療と普段の生活・食事の改善が、症状を緩和し快方へと向かうためには欠かせないことなのです。

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