逆流性食道炎で寝れない(睡眠障害)ときの対処法

逆流性食道炎を食事で改善胸やけ・呑酸を放置しない!35歳からの食生活改善法

逆流性食道炎とは?

逆流性食道炎で多く見られる不眠

逆流性食道炎を患っている人の中には、夜寝れない不眠症状に悩まれる方が少なくないそうです。胃液の逆流は睡眠中にも起こることが確認されており、その回数が多くなったりすると覚醒が進んでしまうため、睡眠が短くなったり質が悪くなる「睡眠障害」へと発展してしまうのです。つまり、食道粘膜の炎症の重症度よりも、逆流の回数が多く胸やけ症状が強い人の方が、寝れなくて辛い「睡眠障害」という合併症を併発させやすい考えられます。[注1]

逆流性食道炎で寝れない理由と対処法

夜何度も目を覚ますなど、なかなか寝れなくて辛いといった睡眠障害は、寝ている間に何度も胃液が逆流しているのが、発症する要因の1つとされています。就寝中に逆流が起こる理由としてはいくつか挙げることができますが、主に肥満や姿勢などで胃を圧迫しているため起こる、とされています。ですので、就寝中に胃液の逆流を抑えるためにはお腹を圧迫しないようにするのが必須となり、以下のような対処法が有効であるといえます。

寝る前の食事

就寝中の逆流を抑えるためにまず気をつけたいのが、寝る前の食事です。寝る前の食事は以下のことに気をつけて、食事を摂るようにするのがおススメです。

  • 脂肪の多い食べ物や、チョコレートなどの嗜好品、柑橘類、香辛料、アルコール類、カフェインの多い飲み物など、胸やけを起こしやすい食事をしないようにする。
  • 食後すぐに横になると逆流を起こしやすくなるため、目安として食後1~2時間の間は横になることは避ける。
  • 早食いをしたり過食をしたりするのを避け、ゆっくりと食事を楽しむ。

寝方(寝る姿勢)

就寝中にお腹を圧迫しないようにするには、寝る時の姿勢も大事になってきます。特に逆流性食道炎を患っている方は胃液が逆流しやすいため、以下のことを注意すると良いでしょう。

  • 頭を高めに(布団から約15センチほど)する
    肩先から頭を高めにして寝ることで、食道の位置が胃よりも高い位置になり、逆流がしにくくなります。
  • 体の左側を下にして寝る
    胃に胃液を溜めやすくなるため、逆流が起こりにくくなります。
  • うつ伏せで寝ない
    うつ伏せになると胃が強く圧迫されるため、逆に症状が悪化しやすくなります。

自律神経(ストレス)

ストレスなどにより自律神経が乱れてしまうと、胃酸の分泌量が増えてしまうので、逆流性食道炎の症状が悪化してしまいます。特に寝る前に色々と考えてしまう方は、ストレス過多になっている可能性が高く、不眠や逆流が起こりやすい傾向にありますので、ストレスを緩和しリラックスして症状の改善に努めましょう。

【おススメのストレス解消法】

  • 就寝前に深呼吸やストレッチをして体の緊張を和らげる
  • ウォーキングやジョギングなどのスポーツを楽しむ
  • ホットタオルなどを使って目の疲れをほぐす

寝る前の水分補給

寝る前に温かい飲み物で水分補給をするのも、症状の緩和に役立ちます。但し、コーヒーや紅茶など、カフェインの多い飲み物は胃酸の分泌量を増やしますので、かえって症状を悪化させてしまうので、飲用は避けてください。逆流性食道炎の方には、温かい白湯やホットミルクなどがおススメです。白湯には消化を高める効果が、ホットミルクには胃酸を薄め胸やけを抑える効果があるとされています。胃に良い効果のある温泉水を利用するのも、症状改善には良い方法となります。

TOPへ